「叱る」と「従わせる」を一緒にしちゃいけない
[最終更新日]2021/03/23
ざっくり言うと
- 「叱る」は「従わせる」に移行しやすい
- 伝わっても実行するとは限らないのが子供。
- 伝わった時点で良しとしよう。子供にだって「意地」がある。
「叱る」は「従わせる」と表裏一体だと思った。
子供が何か粗相をした時、親は当然「注意」ないし「叱る」という行動に出ると思います。
これは純粋に「教育」目的の行動です。僕も良くする。
ここまでは良くある話だと思いますが、僕が感じたのはこの先の話。子供は受けた注意に素直に従うケースと従わないケースとに分かれると思います。うちの子は明らかに後者。
注意したら意地でも聞かない。
そこで
「言われている事の理解はしているみたいだし、まぁいっか。」
というスタンスで僕は何度も何度も口にするだけにしていました。
いましたが、ある日イオンモールでこんな風景を見ました。
- 「何回言ったらわかるの!」
- 「ちゃんとしなさい!」
- 「やりなおし!ちゃんとするまで○○しないからね!」
何かで叱っていたのか注意していたのだと思いますが、僕がハッとしたのは最後の言葉。
「ちゃんとするまで○○しない」
親の方が意地になっている
これはアカンやつ
最初は辛抱強く子供に伝えていたはずなのに、気付けば最後は「私の言う事を聞くまで許さないぞ。」な構図になっていた。
確かに親の言う事の方が(社会性としては)正しいと思いますが、やってる事は「正義を盾にした強要」みたいなもの。
これは自分も気をつけねばと思い知らされました。親としてやってしまいがちな気がする。
子だけではなく、親も意地になっているのだ。
伝わっていても子供が即座に実行するかは別。
子供にだって感情も意地もあるんやで
そもそも、子供の粗相に対して親は何を思うか。
- あ、これはキチンと教えてあげないと駄目だ。
- あ、また繰り返してるからもう一回教えてあげよう。
- あ、癖になってるから注意して今のうちに直そう。
基本的に「教える」事を目的にしているケースが多いと僕は思っています。
決して「今、僕の目の前で正しい行動を取らせよう=従わせよう」という行動の要求ではないはずです。
何が駄目で、どうすべきか。
それを子に伝えて理解してもらう事が目的のはず。ただ、理解は必ずしも即座の行動とセットになっているのか?
否。
子供は案外、聞いて理解しても行動しない天邪鬼だと僕は思う。
多分、ここが親のカチンとくるポイントだと思われる。
単純に腹が立つのだ。
伝わった時点で良しとしよう。子供にだって「意地」がある。
取り敢えず、大事なのは「子供に伝わる事」であって「その場で行動に移す事」ではありません。
なので子供に伝わったら「よし」としましょう。伝わったかどうかは子供の様子ですぐにわかります。
子供の顔を見たら
- 本当に理解していない※~3歳くらいまでは仕方ない。
- 理解はしたけど、意地になって止めれない
- 理解はしたけど、我慢ができないから止めれない
- 理解はしたけど、大人が怒るのが楽しいので止めれない
いずれかのパターンかすぐにわかります。
「本当に理解していない」以外の場合はもう「周りに迷惑を掛けない」「大怪我をしない」限りであれば、その場では構わないと思います。
子供はもう立派な別人格です。素直に聞く場合もあれば聞かない場合もあります。
俺俺人間である子供に何かを強要するのは火に油を注ぐようなものです。恐らく、意地でも大人の思惑通りには動いてくれない。