何で砂糖は虫歯になりやすいのか?砂糖は虫歯菌の理想郷。
[最終更新日]2018/04/07
全国150万人のひとり親の皆さん、こんにちは。父子家庭共和国の国王です。
今日は「虫歯」と切っても切れない関係の砂糖についての説明をします。
そもそも何で砂糖が虫歯になりやすいのか?
答えはとても簡単です。
「虫歯菌が最も利用しやすい構造をしている」
これが全てです。確かグルコースとフルクトースが1:1だったっけな。正確な比率はともかくとして「ミュータンス菌等の酸を生成する細菌」がそのまま利用できる状態の資源が「砂糖(スクロース)」という事です。
つまり、虫歯菌にとっての「黄金比率」を誇るのが砂糖(スクロース)なのです。
砂糖は虫歯菌にとって応用が利く万能資源
砂糖は虫歯菌にとっては万能薬のようなものです。
- プラークの材料にする
- 酸を作り出す材料にする
- 自分の栄養にする
砂糖そのままの形で自由に使えるので無駄がありません。あっという間に歯を侵食する環境を整えていきます。砂糖が虫歯を呼び込みやすいのは「虫歯菌にとっての時短道具」だからです。
果糖が虫歯になりにくいと言われたのは比率の問題
お菓子(ショ糖)より果物(果糖)の方が虫歯になり難いというのは「黄金比率」ではないからです。ただし「砂糖に比べてなり難い」というだけであって、糖類が虫歯を引き起こすきっかけになる事に変わりはありません。
「砂糖よりはマシ」という認識でいましょう。
砂糖が虫歯を引き起こすのではない。それは「歯磨き」の問題
これだけは絶対に忘れないで下さい。
砂糖は確かに虫歯菌の「酸の生成」を手助けする道具となりますが、それが虫歯の1番の原因となる訳ではありません。食事をしている以上は私達は常に「砂糖」に限らず「糖類」を摂取しています。
虫歯における1番の問題は「不十分な歯磨き」です。砂糖をとっても綺麗に歯磨きができれば何も問題無いのです。磨き残しがそのままになるからバイオフィルムが生成され酸が常に発生し「中性化」が追い付かなくなるのです。
砂糖がやたらと悪者にされますが、1番の罪は「磨き残し」にある事だけは絶対に忘れないようにしましょう。