父子家庭で娘、それ私だ

2014年度までの保活

[最終更新日]2016/12/23

僕が保活に参加したのは丁度「子ども・子育て支援新制度」への切り替えの前年度でした。

つまり、ギリギリ「旧型の保活世代」となった訳です。

保活なんてテレビで「大変なんだなぁ」程度の認識でしたし、娘は今の幼稚園に通うものだと思っていたので全くのノーマークです。

なので最初はとにかく情報収集をしました。

その結果、ネットやら保活イベント、市の窓口で集めた情報と、男の理屈脳で分解した保活との間にはかなりの隔たりがあったのでここに記録しておこうと思います。

ただし、僕の場合はひとり親の保活なので、一般の保活とは全く違ってくるとは思います。

①保活は「点数」が全て。

ネットには色んな保活関係の専門家や経験者の方がその経験則から様々な理論を構築しています。

ですが、個人的には殆ど参考になりませんでした。

その殆どが不安と焦りを感じているママ達に安心を与える趣旨のものだからです。

保活は泣こうが喚こうが、「持ち点絶対主義」の世界でした。※市役所に聞けば答えてくれる。

まずは、保活特有の点数制度を学びましょう。

それが最初で最後の重要項目かもしれません。

これはネット情報を参考にして、必ず自治体に直接確認をすること。

何故なら、自治体ごとにルールが微妙に異なり、点数の割り振りも異なるからです。 ※この点数至上主義は「子ども・子育て支援新制度」でも変わっていないと思います。  

②ネットで「保活失敗した!」の人には共通点がある。

これは30人分くらい保活ブログをみていて気付きました。

保活の勝者と敗者には明確な境界線があります。※ただし、例外はある。

それは「申請時点で働いていない」という事。

産休から育休を目一杯取り、4月の一斉入所と同時に職場復帰を目指している人の多くが「激戦区」においては保活に失敗しているという事です。※激戦区でなければ入れる場合もある。

そういった方の「私はフルタイム勤務者なのに」という記載は「復職すればフルタイム勤務」であり、「今現在、フルタイムで就労中」ではありません。

この差が大きい。

ちなみに、これは「4月一斉入所」の話です。

これが「年度途中入所」になるとフルタイム就労中だろうがひとり親だろうが、入所は非常に困難となります。

何故ならイスが空かない限り100万点あっても入れないからです。

結局、失敗のケースは「現実を真正面から受け止める」という事をしていないケースが多かったと思います。

  • 「入所要件を満たしているんだから入れないとおかしい」
  •  「職場復帰が迫っているから、入れないと困る」

こういった声が結構見られましたが、受け皿が足りていないから言ってても始まらないんです。

優先順位が決められており、その順位のつけ方までが「ある程度」公表されている以上は、粛々と優先順位を上げるべく活動するしかないんです。

③ネットには保活の成功者は余りいない。

これもすぐに気付きます。

理由は「働いていてそんな暇無いから」ではないでしょうか。

何故なら、激戦区において保活に成功する人は、皆同じ事をしているからです。

それは、「申請時点で既に職場復帰」 + 「無認可に有償保育」という、一足先の通常就労状態への復帰です。

なのでブログで保活を報告している暇なんて無いんです。※僕は自営なので休憩時間に書けるw

という訳で、ネット上の保活ブログは基本的に参考になりません。

失敗した理由と成功した理由の見分けができればそこで終了で良いと思います。

では保活において「すべき事」とは何か? それはとても簡単なもので、「得点至上主義」なので、「稼げる得点を稼ぐ」だけです。

そして、自分で何とでもできる点数とは、

  1. 「フルタイムで働いている」
  2. 「有償保育に預けている」

という2点です。

たったこれだけです、本当に。

保活に勝利する人はこれを実行しており、保活に敗北する人はこれを実行していない。

この境界線で大体明暗が分かれます。

ちなみに、上記の勝者の方程式でも駄目だった場合は「自分ではどうしようもない調整ポイント」が働いているケースが殆どです。

これは逆立ちしたってどうしようもないので諦めましょう。

それについては次の項目で紹介します。

④フルタイム+有償保育で落ちた場合の差。

フルタイム+有償保育でも保活に敗北した場合、単にライバルにはそれ以上の加算項目があったという事です。

ではそれにはどのようなものがあるのか?

  1. 兄弟が既に在園している。
  2. 兄弟同時の申請
  3. 多胎児(双子など)の申請
  4. ひとり親
  5. 精神疾患を持つ世帯

就労点以外に、このような個別の要件で加算がされます。

④⑤は特殊事例なので高得点ですが少数派です。問題は①②③です。 これは「就学前の兄弟がいる」という前提であったり、「二人目の子供の入園」といった条件となり、「ひとり目の家庭」ではどうしようもありません。

つまり、フルタイム+有償保育でも駄目だったケースは、「ひとり目の子供の入園」の場合が非常に多いのです。

これは正直キツイ。

自分ではどうしようもない要件なので泣き寝入りしかできないのです。

しかも、昔は二人目の産休・育休の場合はひとり目の在園児は退園となるのが多かったそうですが、今では申請を出せばそのまま継続が可能となっています。

「兄弟在園」のポイントを得る為に、殆どの家庭で継続入所をしている様で、ひとり目の入所は益々狭き門となっているのが現実です。

⑤多分、やるだけ無駄な保活

個人的な意見ですが、保活を学ぶ上で色んな「裏技」情報が入りました。

それに関しての見解をまとめます。

○とにかく必要性を訴える!夫婦で行く!担当者と仲良くなる!

市役所や区役所の窓口に何度も通って「うちはこんなに大変なんだ!」と情に訴えるのが有効だという話がチラホラありました。

点数至上主義においては全くの無駄だと思います。陳情が通用していたらそれこそ市政の大問題です。

というか、窓口は受付担当であり、選考は担当が別だと思います。

少なくとも僕の自治体はそうでした。

○園の見学をひたすら実行する

これも多かった。園の見学自体は大切だと思いますが、入所を有利にする為に見学を行うのは「認可」においては全くの無駄です。

無認可(認証含む)の場合は園が入園交渉の窓口なので有効でしょう。

認可園は役所が窓口なので、園に何を言っても無駄です。

むしろ園が困ります。

認可園は行政から送られる入所者リストの対象者に対応するだけです。

○園のスタッフと仲良くなる

これも、認可外(認証含む)のみ有効です。

認可の場合は全くの無駄。

決定権を持っていない人間と仲良くしても結果には繋がりません。

○園に直接空きを聞いてみる。直訴する。

これも、認可外(認証含む)のみ有効です。

認可の場合は全くの無駄。

決定権を持っていない人間と仲良くしても結果には繋がりません。

○入所申し込みに嘆願書を添付する。

これは実行している人が結構いました。

これも基本的に無駄になると思います。

これが通用したらただの「口利き」ですよ。

全ての項目において同着の場合、参考程度になるかもしれませんが、3段階近く調整段階があるので、まず全てが被る事は無いです。

また、添付自体は提出書類に無いはずなので、それを勝手に出したほうだけ参考にして「行政の指示に従った添付無し」を参考書類無しとすると、またまた大問題となる。

これは役所側の対応に一貫性が無いのが問題。

激高する保護者、押し付けてくる保護者などに毅然とした対応が取れてない事が問題です。

僕が見た限り「嘆願書」「押しかけ」が効果あったと言うタイプの人は「受付窓口に言わせてる」だけの気がします。

⑥認可保活と無認可保活をごっちゃにしない事。

以上、パッと思い出せる事を書きましたが、ネット上の情報は色んなものがごっちゃになっています。

  • 「認可保活」と「無認可保活」を分けていない。
  • 「4月一斉入所保活」と「年度途中入所保活」を分けていない。

もうこれだけでぐっちゃぐちゃです。

早い話が、多くのママさんが行政の仕組みを理解せず、保活の本質を理解せず、保活の都市伝説に不安や焦りを煽られ、「無駄な保活」に労力を割かれ、本来すべき保活が疎かになってしまい、「不承諾通知」に魂を抜かれるというパターンが多かった。

「労多くして功少なし」です。

保活サロン、保活アドバイザーの活動も殆どが「嘆願書の書き方」「見学の仕方」「アピールの仕方」といったものばかりだったのですが、全くのお門違いです。

これで保活専門家を名乗れるのかーと驚きました。

僕も専門家商法しようかな。

勿論、中には保活を冷静に分析・分解し、自分にできる事、すべき事を導き出し、実行をした人のブログもありますが、大体が認可にストレートで通っています。

正にピンポイント保活です。

なので、僕が見た保活とは 空回り戦争 というのがピッタリ当てはまる印象でした。

後、予想以上に「短時間のパートで保育園」を希望するママが怒りの声を上げていた。

延長保育のある幼稚園で普通に対応できる時間帯だったので、その選択肢も考えると良いのにと思う。

仕事は2時~3時頃に終わるけど、子供の迎えは6時がいい。

こんな保活ママが結構多いのに驚いた。

そんな待機児童がどれくらいの割合でいるのか非常に気になる。