父子家庭の娘が傷つく事を知っておこう。
[最終更新日]2021/03/23
ネット上には真偽はさておき「父子家庭の娘でした」という体験談が沢山あります。
その体験談から「父子家庭生活において、実は傷ついていた」という点をピックアップしてみました。
1位.家事・育児の戦力にされる事。
- 理由:近所の人に見られたくない
- 理由:自分の時間が無くなる
- 理由:「偉いね」と言われるのが苦痛。
解決策:娘を戦力にしない。
当事者の呟きで圧倒的に多数意見はこれでした。特に中高生の子達。
父子家庭に限らず、ひとり親では多いケースだと思います。大家族の番組でも例外なくそうですよね。年長者が早くから戦力とされて家事育児に参加する。
「自立が早い、責任感が育つ」という前向きな意見も多いですが、当事者たちは望んでいません。それが事実です。自立や責任感は自然と育まれるものであって、強制的に植え付けるものでは無いと思います。
「子供が楽しんでいない習い事」をさせているのと同じです。子供時代に子供としての日常を妨げられていると、何処かで「我慢」のエネルギーが爆発する形で帳尻合わせが起こると僕は思います。
僕ら父子家庭は人手なんて足りません。時間もお金も足りません。
でもやっぱり、子供は子供らしくが一番です。
2位.お弁当がコンビニ、スーパー。
- 理由:暖かみが感じれらない。
- 理由:周囲はママの「手作り」弁当。
- 理由:周囲の目線が痛い
- 理由:オカズを分けてくれる親切が惨め。
解決策:学食と弁当を使い分ける。
これは父子家庭の子供さんで多い。特に娘さん。息子さんでこの書き込みはあんまり見ませんでした。でも、息子さんでも辛いだろうなと思います。
毎日のお弁当作りはかなりエネルギーが必要になりますので、正直料理が苦手な父親にはキツイものがあります。
僕なら「毎日作る」事を早々に放棄します。
- 月火:手作り弁当
- 水:学食
- 木金:手作り弁当
- 土:学食
1週間をこのリズムで作ります。そうでないと僕が多分パンクする。
料理に慣れている女性には想像がつかないでしょうが、僕ら料理が余り得意ではない男は「弁当のオカズ構成」を考えるのすら辛い。
だから間に休憩がいる。
弁当4日分のうち2日分は「前日のオカズ」を少し多めで凌いで、残る2日間は「フレッシュなオカズ」で攻める。僕ならそうすると思います。
冷凍食品だって、スーパーの総菜だって力を借りる。
でも、最後のスペース用に「1品」といった位置付けかな。何にせよ、継続に必要なのは「リズム」です。
そして最良のリズムは反復経験の中で育まれていきます。「いきなり」は絶対に無理です。必ずお弁当の生活に入る前にお弁当を作る練習をしておきましょう。
3位.母の日等の「母」に関わるイベント
- 理由:母親がいないから
- 理由:母親が嫌いだから
解決方法:母子の関係を維持しておこう。
母の日に関するイベントも結構多かったです。最近は学校側が「母の日」イベントをしないケースもあるみたいですね。でもまだまだしてる方が多いのではないかなと思います。うちの保育園でも普通にしていました。
母の絵、というより家族の絵でもいいという流れだったらしく、うちの娘は「父方家族勢揃いの絵」を描いていました。
個人的には身近にいない母親であっても、大好きな母親であれば大丈夫だと思います。問題は「母親を知らない」「母親が嫌い」のケースかなと。
4位.一人で留守番が嫌だった
- 理由:心細い、怖い、寂しい
解決法:最適解を考えよう
これ、母子家庭のイベントと同じくらい意見がありました。事実、多くの父子家庭の娘さんが辛抱している点だと思います。
実家が近い場合は下校後の居場所がありますが、学童組は5時には集団下校(延長なら19時)、中には学童を嫌がって鍵っこになるケースも多いみたいです。※我が娘は学童拒否組
こういった「放課後」対策などは、早い段階から検討しておくべきだと思います。
- 実家近くに引っ越す
- 通勤時間を減らす場所へ引っ越す
- 仕事を変える
- 仕事を抑えて早く帰宅する
- 民間の学童を調べておく
どちらにしても、子供にあわせての「人生設計」の練り直しが必要なレベルになると思います。僕はこの小学校の壁は大きいと思う。
我が家でも「娘の学校行き渋り」が始まり、そこから「学童や嫌」が始まり、色々なリズムを再構築する必要が出てきました。本当に大変です。ですが、ここで逃げては絶対にダメ。間違い無く娘の分水嶺です。
我が家の選択については「父子家庭共和国:不登校編」に後日まとめます。
5位.興味本位で聞いてくる友達
- 理由:コンプレックスより「しつこい」のが嫌
避ける方法:これは親にはどうしようもない。娘にただ詫びるのみ。
これは必ず遭遇する。子供は無邪気に聞くでしょうし、保護者は痛々しい視線を向ける(人も普通にいる)。父子家庭を応援してくれる人もいる、心配してくれる人もいる、蔑む人もいるし憐れむ人もいる。そんなサラダボウルに娘を放り出したのは僕達親です。この十字架はしっかり背負っていかないといけません。
そういう視線や言葉に遭遇した時、不安になる娘を前に「ドッシリ」と構えた親でありたいと思います。
番外編:娘を持つシングルファーザーの悩みで多いもの。
思春期の娘への対応
ネットの相談掲示板を眺めただけですが、一目でわかるくらいにこの「思春期の娘」への対応で困ったパパが多かったです。
これ、恐らく「娘を戦力」にしている事によるストレスが思春期と呼ばれる時期と重なっているんじゃないでしょうか。
僕が見た限りの1番の問題点。
- 娘を持つシングルファーザーの悩み
- シングルファーザーと暮らす娘の悩み
これが全く噛み合っていないという事でした。もっとお互いにコミュニケーションを取った方がいい。世の中の父子家庭は「単なる同居人」になっているだけのケースが多い様だ。
>>次は「娘にとってのヒーローになろう。」