実家は最大のサポーターであり、同時に最も偏見を持つ他者となる。
[最終更新日]2021/03/23
ざっくり言うと
- 父子家庭にとって最大のサポーターは実家
- だが、孫を最も「不憫」に思う「偏見」を持つもの実家。
- 距離感を間違えるとすぐに戦争状態となる。
父子家庭にとって実家は最大のサポーター。
実家はとにかく頼りになる。父子家庭生活における最後の切り札に近い。子供の急病、突然の出張など、突発的な出来事に対して柔軟に対応してもらえるからです。
でも、良い事ばかりでもない。。
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実家に入らない事で「育児」を「祖父母」から引き離した。
なので、僕は別居を選択しています。
「不憫な子」「可哀想な子」という偏見を最も持つのも実家。
これが実に多い。僕が両親と同居していない理由の一つもこれです。
実家の両親は孫をそれはもう可愛がる。だが同時に「可哀想な子だから」という心情も持っている。
つまりは「哀れみ」の感情です。
僕は親がそうした感情を持っていることを理解していたので同居は避けています。
娘の親として不快感を感じてしまう。
子育てに置いて「私が正解者」と勘違いをしているケースが多い。
祖父母は子育てを終えたベテランです。子育てだけでなく人生においても経験豊富です。
そのせいか「自分は経験者」というバックグラウンドのもと、あれやこれやと子育てに口を出してきます。「私の言うてる事が正解や」という確信をもって。
これが親からしたら非常に面倒です。自分の子育てを否定されている様なもの。
- 普通はこうだ
- それが常識
- 皆そうしてた。
- あなたはわかっていない。
- 私は経験しているから良くわかる。
祖父母の提案に対して何か言おうものなら、こんな言葉が返ってきます。
それに対して意見でも言おうものなら
- 子供がかわいそう
- 片親だからわかっていない
- こんな親でかわいそう
こんな事まで言い出します。※うちはそうだった。
「自分が正しい、(この子の為にも)そうすべきだ!」という妄信に近い感情がぶつけられます。これはもう「世代間ギャップ」としか言い様がない。
祖父母が子育てに関わっている割合が高ければ高い程、こういった言葉のやり取りが起こる可能性が高くなりますので要注意です。
祖父母はあくまで「危機回避用のサポーター」として頼りにするべき。通常戦力にしつつ「黙ってて」は虫が良すぎる。
これは僕らシングル側の問題でもあるのですが、
- 祖父母に子育ては大いに頼る
- でも、子育ての意見はいらない
というのは虫が良すぎます。
孫との接点が増えれば増える程に「あれもしてあげたい、これもしてあげたい」は出てくるものです。
なので祖父母との距離感をうまく調整しながら、子育てに向き合いましょう。
我が家の祖父母との関わりはこんな感じ。
参考までに我が家の祖父母との関わりについて
- 別居
- 距離は10㎞
- 自転車で50分
- 車なら30分
- 月~土曜までは自宅で父子家庭生活。
- 土曜夜に祖父母宅へ。
- 日曜は仕事・研修の為祖父母と遊ぶ。
今のところ、この関係で上手に回っています。
かつて僕も祖父母と戦争になりかけた。
娘が保育園に入るまでの間、僕は仕事を抑えての生活だったので実家に入る機会も今よりずっと多かったです。
曾祖父もいたので関われる時に関わっておいた方が良いかとも思っていたのですが、やっぱり関わる時間が増えると子育てについて口を出す機会も増えてきます。
「言われても仕方がない」と理解していたものの、「私は正しい、あんたは間違っている。非常識」とまで言われるのは流石に不愉快で、爆発しそうになった事もありました。
でも、爆発したらこの最大のサポーターを失う訳ですから飲み込むしかありません。
その時に「絶対に同居はダメだ」と確信したのです。娘を含めてどちらの為にもならないと。
恥ずかしながら、その内容を少しだけ。
「親は子の将来を大切にし、祖父母は孫の今を大切にする」という言葉がありますが、我が家の場合は正反対でした。
「祖父母は孫の将来を案じ、親は娘の今を大切にする」という状態だったのです。
僕は娘の将来は「今」の積み重ねの先にあると思っているので「今」を大切にしてあげたいと思っていました。
一方の祖父母は「ひとり親の娘」で苦労するだろうから「今から教育を」という考えでした。
完全に「子育て」の考え方の違いです。
僕の祖父母、特に母親は専業主婦だったので多数派に属していれば問題ないとするタイプでした。
一方の僕は自営タイプで感覚が全く逆です。多数派でも少数派でも良いので、自分らしさを大切に。という感覚です。
祖父母は
- 「そんなおかしな感覚の親に育てられる」
- 「父子家庭で環境も特殊」
といった前提条件から[孫がまともに育たない」という危機感まで持っていた様です。←失礼な話だ!
根本的な部分で決定的な違いがあったので、話が噛み合うはずもありませんでした。
だから最適な距離感を探った
噛み合わない論争を避けるために、僕は手を打ちました。
- 「祖父母とは別居で、危機回避の切り札」として頼らせてもらう。
- 孫とは週末の時間で楽しんでもらおう。
このパターンに落ち着きました。
母子家庭の知り合いから聞いた言葉ですが、「送る喜び、迎える喜び」というあたりでしょうか。
>>次は「「叱る」と「従わせる」を一緒にしちゃいけない」