【引用記事】娘が1歳の時に妻は他界。父子家庭で問題なくやってきたと思っていた。娘の授業参観に行くまでは…。
[最終更新日]2017/07/30
こんな投稿をたまたま目にしました。
娘が一人。 嫁は娘が一歳の時に、事故で嫁の両親と共に他界。
俺の両親も俺が高校時代に他界していた。
生活は何とかなったし、会社内の保育園があって残業も出来た。
一人暮らしが長かったので家事も問題なかった。
なので、うちは大丈夫だと思っていた。
娘の小学校の授業参観に行くまでは。
まずクラス全体を見て「あれ?」と思った。
うちの娘だけ色味が暗い・・・明るい色が服に文具にもサブバッグにも無い。
髪も他の女の子は、可愛く結っていたりリボンやカチューシャをしているのに、うちの娘はおかっぱ。しかも古いおかっぱ。
まずい。やばい。と思った。
恥を覚悟で、保護者会の後でまわりのお母さん達に、子供服や小物について質問した。
うちの子の飾り気のなさを気にしてくれていた人が沢山いて、でも口出ししたら悪いと思って言い出せなかったと言ってくれた。
髪も殆どの子は美容院に行っていた。 俺は自分で切っていた。
カチューシャ・バレッタと言う言葉も、このとき初めて知った。
教えて貰った服屋に娘を連れて行った。
明るい色ばかりの、キラキラした飾りや、ハートや星でいっぱいだった。
好きな服を好きなだけ選んで良いよ、と言ったら娘は飛び上がって喜んだ。
今まで近くのスーパーの二階で買っていた服とは、値段もデザインも全然違った。
微妙な年の娘に、今まで惨めな思いをさせてたんだな、と泣きたくなった。
まわりの「お母さんがいる子」は可愛い服を着て、うちの娘は・・・・・・って。
大きな袋にいっぱい服を買って、そのまま靴屋(これも近くのスーパーの中で買っていた)とサンリオやキティショップに行った。
車の後部座席もトランクも買った物でいっぱいだった。
家に帰っても娘の興奮は治まらず、買った物を全部身に付けてファッションショーになった。
ちゃんとしているつもりだった、不自由させてないつもりだったけど全然駄目だった。
娘のキラキラした笑顔を見て、反省した。
男親じゃ分からない事ってあるよ。
娘の髪がもう少し伸びたら、美容院に連れて行く。
この記事を読んで「ドキっ」とする父子家庭は沢山あると思います。
あると思うのですが、個人的には余り気にしなくて良いと思いますよ~と「ドキッ」とした父子家庭の皆さんに伝えたい。
うちの娘だけ色味が暗い・・・明るい色が服に文具にもサブバッグにも無い。
髪も他の女の子は、可愛く結っていたりリボンやカチューシャをしているのに、うちの娘はおかっぱ。
しかも古いおかっぱ。
まずい。やばい。と思った。
先に結論:何もやばくないです。「子供が好きでしてる」なら大丈夫。
他の子達と明らかに違う、という点にお父さんは焦ったのだと思います。
「我が子が浮いている」と。
今回のケースがどうか、といった話は置いておいて、僕個人は周囲と自分の娘との衣服の差異については「同じか違うか」ではなく「本人が好きか否か」で判断をしています。
周囲から浮いた衣服であっても「私、これがいい!」と決めた服であれば浮いてもいいと。
髪型も同様です。
日本はとかく「横並び」が激しいので、着ている服から見ているTV番組、習い事まで「よそ様」を参考にして決める家庭が多いです。
ちょっとした群集心理が働いているのだと思います。
これは明らかにパパよりママの方に多い。
だから父子家庭の子は色んな面で浮きやすいのかもしれない。
とはいえ、保育園で仲良しの子を見ていたり、先生を見たりしているので「髪型」であったり「衣服」「靴」は友達・先生の真似をしたがるものです。
今回のパパは恐らく「子供に選ばせた事が無い」パパなのだと思います。
仕事帰りに買ってきてそのまま渡すパターン(違ったらごめんなさい)。
だから「まずい。やばい」と思ったのでしょう。自分がミスチョイス(チョイスミス?)をしていたと。
服がどうとか小物がどうとかよりも、娘からの「あれ欲しい、これ欲しい」が無かったのかな?その声が届いていなかったのかな?の方が僕は心配です。
その場合は親子のコミュニケーション不足の可能性が高い。
「子供の世話・面倒を見ているだけ」のシングルは本当に多いのです。
【不安になったパパへ】
- 娘は「あれがいい」「これがいい」と自己主張するので大丈夫です。
- 服のセンスなど、母親には敵いませんが、気にする事ではないです。
- 子供が気に入ってるか否か、で判断をしましょう。
服ではないのですが、普通にこういうの欲しがると思います。服も含めて。
うちの子の飾り気のなさを気にしてくれていた人が沢山いて、でも口出ししたら悪いと思って言い出せなかったと言ってくれた。
結論:これ、普通に大きなお世話だと思います。何も問題じゃない。
これは幼稚園等では本当に良くあります。というか僕もありました。
「こうでないといけない」「これが普通・一般的」みたいな固定観念が幅を利かせる世界です。
子育ての世界では(僕の素直な本音です。)
- 初めての寝返りの時期
- 言葉の話はじめの時期
- 語彙力の具合
- 身長・体重の成長曲線
- 自転車の乗り始め
- 運動能力について
- 公園に行く回数
- 習い事の開始時期
など等、只の「個人差」の話であっても「出遅れてる。。。。。」と焦り、心配し、必死になるママが沢山います。
そして、「クリアしているママ」は「クリアしていないママ」を本気で心配するんです。
僕は「言葉の遅れ」でお医者さんをママ友から紹介されました。2歳のプレ幼稚園の時にです。
一事が万事、こんな感じにお互いを意識し合って横並びを維持、結果的に「同じ系統の服装・習い事・車」といった形に収まっていきます。果ては賃貸から分譲へという事まで。
ちなみに、保育園ではそんなことはなかったです。
で、小学校にあがると保育園・幼稚園組が一堂に会する訳ですから最初はかなり「違い」が見て取れると思います。
これ、免疫がある程度ついていないといきなり目の当たりにするとキツイと思います。男には無い、完全に女の世界の論理です。
ただ、それって別に「気にする事ではない」と思います。
そもそも子供は余り気にしていません。
他の子供が何か気にする、または口にする場合はその親がそういう事を子供の前で言っています。間違いなく。
そりゃボロボロで解れた服とか、靴底がツルツルの靴を履いていたとかのレベルは別でしょうけど。。。。
おさがりの服を貰って着たらもう気にされるレベルの話です。
「あそこ、お金ないのかしら」と。
個人的には「比べたがる、下と感じる相手を見つけて安心したがる人は沢山いる(純粋に心配してくれる人も沢山いる)」という大前提を僕ら保護者がしっかりと持っておくことが大切です。
でないとこの投稿主のパパの様にその時になって「猛烈に」焦ります。
悪意の無い心配の中には、多くの「哀れみ」が潜んでいます。
気にしたらキリが無いですよ。
逆のパターンの場合は「あの家、無理しちゃって or 調子に乗ってる」と結局は同じような認識を持たれます。
どっちにしても「そう受け取る人は常にそう受け取るもの」なのです。
だから、余り気にしなくて良いと思います。
他の家の子の事で心配をするなら、
- 「身体に痣がある」
- 「夜中にひとりで出歩いている」
- 「言葉遣いが余りに乱暴」
- 「ほかの子に乱暴な振る舞いをする」
こういった「育児放棄・虐待」の心配だと僕は思います。
服の良し悪しなんてどうでもいい。
【不安になったパパへ】
- 子供の好きな服装でOKです。
- 髪型も子供の好きなのでOKです。
- 「あそこ父子家庭だから」の偏見の第一段階だと思ってください。悲しいかな避けては通れません。
好きな服を好きなだけ選んで良いよ、と言ったら娘は飛び上がって喜んだ
~
家に帰っても娘の興奮は治まらず、買った物を全部身に付けてファッションショーになった。
これは「今まで自分の好きな服を買ってもらった経験が無い」可能性が高いと思います。
多分、問題の本質はそこにあったんじゃないかと。
ちゃんとしているつもりだった、不自由させてないつもりだったけど全然駄目だった。
娘のキラキラした笑顔を見て、反省した。
男親じゃ分からない事ってあるよ。
恐らく「娘にご飯を食べさせる」という点をクリアーしていたので「ちゃんとしている。不自由させていないつもりだった」という言葉になったのだと思います。
これは男親だからわからないのではなく、親としての「子育て」に対する認識の問題なんです。
良い悪いの問題ではないです。
「子育てとは何ぞや」の問いへの答えがそのまま結果に繋がった形です。
バリバリ働いている世帯に多いのですが「しっかり働いて、給料を稼ぎ、子供に飯を食わせて家を守る」が子育てだと思っている。
いわゆる「普通以上の豊かな生活」を維持する事なのですが、僕が0歳から子育てをして感じた事は、子供が求めているのは「親子の濃密な人間関係」です。
「子供を色んな公園に連れて行って遊ばせる(自分はスマホ片手に見守る)」のではなく「子供と公園で一緒に遊ぶ」事なんです。
思わず、真剣に考察してしまいました。
父子家庭で娘さんのシンパパにこれだけは言いたい。
今回の記事を読んで、真っ先に思ったのは「これを読んで、背筋が寒くなるシンパパが沢山いるだろう」という事でした。
これだけは言いたい。「周囲に振り回される必要は無いですよ!」と。
これ、まさに「周りがみんなスマホ持っているのに、うちだけガラケー」とか「みんなDS持ってるのに、、我が子は。。。」とかの類の話です。