育児漫画「東京シングルファーザーズ」を読んで色々感じた事
[最終更新日]2017/11/06
全国150万人のひとり親の皆さんこんにちは。父子家庭共和国の国王です。
先日たまたまネットで目にした育児漫画「東京シングルファーザーズ」を読んで色々感じた事があったので記事にしてみました。
引用元:http://goo.gl/hQREMC
ある日、奥さんに逃げられたという設定の漫画
「東京シングルファーザーズ」という漫画。
シングルファーザーの漫画みたいです。たまたまヤフーニュースで目にしたので僕も早速読んでみました。
普通に読んでて楽しいです(笑
ただ、時分もひとり親だからなのかちょっとへそ曲がりな見方をしてしまった点が1つ。
買い物のシーンでオムツ1つに満足に買えない(選べない)主人公。
一方でテキパキ判断をする経験豊富なパパ友に「何でも知ってて凄いですね、僕なんて全然わかんなくて。。。」といった発言をした事に対してパパ友がこう言います。
「そういうの全部嫁さんに任せていたから、逃げられたんじゃねーのか」
その言葉にハッとする主人公。
「僕は仕事にかまけて何一つ力になれなかった。。。」と反省します。
ここ、殆どの人が「そりゃ駄目でしょう~!!奥さん逃げて当然!」となっているのだと思いますが、僕は違うんです。
僕は自分が仕事と子育てをどっちもしなくちゃいけない立場なのである意味「仕事担当」と「育児担当」の両側に立っている訳です。
育児を僕は喜んでしています。楽しい。正直これだけしていたいくらい。
でも実際は仕事もしなくちゃ生活ができません。だから仕事と育児を同時進行しています。
生活の為に仕事に打ち込もうとしても育児がそれを制限します。
娘の為に子育てに打ち込もうとすると仕事と生活という現実がそれを制限します。
そんな現実を痛感する度に感じるのが
「育児だけに専念できる人ってなんて幸せなんだろう」
という事。
そして一方では
「仕事だけに専念できる人ってなんて幸せなんだろう」
と本当に思います。
ひとり親はそのどちらにも専念できないんです。両方を同時進行で納得のいくレベルにするのも無理です。
育児担当も仕事担当も自分の立場にもっと感謝すべきだと思う。
良く育児で「ワンオペ」問題が取り上げられることがあります。専業主婦の家庭では多くが実質的なワンオペ育児でしょう。
でも働くパパもまた「ワンオペ」労働である事に変わりありません。むしろローンを抱えて、子供の将来を抱えて「背水の陣」になっている状態です。サラリーマン用語でいうなら「守りに入る」状態です。社内で冒険して失敗したらたちまち路頭に迷う訳ですから。
ワンオペ育児を常にしている立場の僕からすると「ワンオペ育児」は育児担当としての基本業務だと思っています。労働担当はあくまでサポート役です。役割的には「共に育てる」立場ではありません。その立場になるなら共働きが基本です。
2人で労働を担当し、育児も担当する。それなら「ワンオペ育児はおかしい」という理屈もわかります。
でも、育児担当で家に入ったのに「ワンオペ育児で辛い」はお門違いだと僕は思っています。反論も多々ある話だと思いますが、これが父子家庭共和国の国王の公式見解です。
「お金の心配なく、ワンオペ育児ができるなんて何て幸せな事だろう」
僕は本気でそう思う。
子供の事だけを考えて生活できるなんて夢の様な生活です。僕もできるならそうしたい。
子供が二人だから大変、三人もいるから大変だ、というのはそれは「ワンオペ育児」とかの問題ではなくただの「家族計画」の問題です。全く別問題。
そこで「俺も育児協力するよ」と言ったパパが掌返したならそれはパパがおかしい話です。
一方のワンオペ労働。
これもまた感謝すべきことだと思います。
「仕事にだけ集中できるなんて本当に幸せな事」
これはひとり親にならないとわからない事かもしれません。でも断言できる。
仕事に集中できるって社会人として本当に幸せな事です。家と子供を守ってくれているママに感謝すべきだと思います。
お互いが自分の主張ばかりしているからこうなる。
この手の話はいつも同じで「自分が失ったもの、我慢しているもの」ばかりを主張します。
その一方で「守られているもの、庇護されているもの、支えられているもの」に関しては全くの無関心です。
空気や水と同じで「あって当たり前」だと感じてしまっているのだと思います。
この「当たり前の偉大さ」をもっと感じて欲しい。「健康」と同じです。失ってから気付く事が殆どだけど、失ってからでは元には戻れない事の方が圧倒的に多い。
- 「仕事に集中できて当たり前」
- 「育児に集中できて当たり前」
- 「嫁・旦那が隣にいて当たり前」
この当たり前はいとも簡単に崩れます。
この「かけがえのない、当たり前の日常」を夫婦で守っていって下さい。
守るコツは「自分の役割を理解して、相手が担っている役割を理解する事」です。
殆どの場合で相手の役割を過小評価し、自分の役割を過大評価しています。
それが結局は「自分勝手」「自分本位」として互いの目に映ってしまうのです。
結局それは「感謝」って言葉になっちゃうんですけどね(笑