【シェア】学校に行くのは週1 前向きな不登校を選択したある親子の挑戦
[最終更新日]2018/01/19
新しい時代の教育の形になるのかな
ヤフーニュースでとても気になる内容があったのでシェアです。現状の画一化の教育には色々思うところがある人は多いと思いますが、それに対して「かなり突っ込んだ」行動をとり、権利を勝ち取ったご夫婦のお話です。
先に要点をまとめてしまおう
どんな事についての記事なのか、先にある程度まとめてしまいます。
実践するご家庭
- 東京都のご夫婦
- 旦那さんは会社員
- 奥さんは自宅隣接のシェアハウス運営
- 実践する教育は「ハイブリッドスクーリング」
- 1つの選択肢としての普及を目指している
- メリットは非画一的、学校では学べない事が多く学べる
娘さんとその就学状況
- 子供は6才の娘さん
- 学校へは週1回(水)で体育のみ参加
- 週3日(火・木・土)は9時~14時に英語で学ぶアートスクール
- 月2回(日)英語でお金について学ぶスクール
- 月2回(月)国語の家庭教師(日本語)
- 学校の放課後にあたる時間は探求型学習塾
- 習い事が無い日は9時~10時にママが英国数を教える
結構忙しいスケジュールだなぁという感じです。
このハイブリッドスクーリングはこうして実現した
- 学校・教育委員会と3ヵ月の協議で実現した
- 突破口は「教育委員会を巻き込む」という選択
- アドバイスをくれたのは文部科学省に勤務する友人
是非の判断は誰にも問えないとは思うけど、、、
不登校となった子供の受け皿は沢山増えていますし、自宅でのスクーリングなどの選択肢(ホームスクール)もドンドン増えてきていると思います。これは積極的に学校外での学習を選択するという新しい学習論だと思います。
「学校でないと何故駄目なのか?」
根っこにはこういう事がいるのだと思いますが、その結論はすぐに出せるものではないですよね。是非の判断は本当に難しいと思います。
1度認めてしまった以上は「前例」が生まれたという事
日本は何かと「前例がありません」が大好きで、僕もそれは非常におかしなことだと思っていました。今回は正にその「前例を作りました」という事になります。良く教育委員会が認めたなーと驚きです。
一応建前としては「学校としては登校を促し続けている最中」という事で扱いは「あくまで不登校児」という事だと思いますが、絡め手でこういう事ができるんだとなると「学校の時間は無駄」「もっと効率よく専門家に学ばせたい」とする保護者は動き出すと思います。前例がある以上は拒否も中々できない。
- 学校に何で通わないと駄目なの?
- 何で皆と一緒に同じことを学ばないと駄目なの?
こういった今までは疑問にすら思わなかった「当たり前」を明確に文字化する必要が出てきたのかもしれません。抽象的な物言いでは納得しないし、行動力を持った世代が増えてきている。
今回の事例は「義務教育という切り口における1例」に過ぎないんだろうなと。
ちなみに僕が見たホームスクールはこうだった
余談ですが、僕がニュージーランドで見たホームスクールはこんな感じでした。
- 中学校が自宅から車で1~2時間は軽くかかる場所の子供
- 不登校になった子供
良くアメリカでは法的にも教育として認められているという事実が引き合いに出されますが、基本的には学校で皆と一緒に学ぼうというスタンスじゃないかなと思います。少なくともニュージーランドではそうでした。
で、僕が感じたハイブリッドスクーリング
ここからは僕の感想です。ヤフコメでも賛否両論で色んな意見が出てきていましたが、僕が感じている事と同じ意見もありました。
- 大人ばかりの環境では常に周囲が子供にあわせてくれている
- 放課後や週末を使って補完はできないのか
この二点だけが僕は個人的に心配になりました。自分の娘の場合はこの2点が心配だから「学校には行かない」という点でのハイブリッドスクーリングは避けるかなぁと。
今回の記事に限らず「学校では教えられない事が沢山ある」という言葉は出てきます。僕はそれは「当たり前」だと思います。学校は子育ての全てを担う場所ではないからです。
学校での教育と自宅での教育のバランスが大事だと思う
僕は学校は「集団生活」を学ぶ場だと思っています。自宅では自由気ままが通じる子供が学校という組織・集団で頭を打つ。そんな中で少しずつ角が取れていく場所だと考えています。だから学校で学ぶ事も大切。
教科学習は正直僕も余り大事だとは思っていません。それこそホームスクールでいいと思います。
一方、学校で学べない事は自宅や習い事で学べば良いと思います。海外旅行や他府県への旅行、様々なアクティビティなど、本人の世界観を広げていく学習は学外でどんどん行うべきです。
僕個人は普通科の学校はもっと社会と接するアクティビティを導入した方がいい。普通科を突き進む学生は基本的に「サラリーマン」以外の選択肢を殆ど知らないまま就活へと入ります。
それだけ生きてる社会が狭いのです。
就活で選択を迫られた時、そもそも「どんな選択肢があるのか」すら気付けない、見えない状態の学生がどれ程多い事か。正に経験者は語る。
学校は社会人を育てる過程としてもっと人間性を養う方向に家事を切ったらいいのにと心底思います。
話が少し脱線しましたが、僕は「学校+学外」のバランスで自分なりのハイブリッドスクーリングを目指していきたいと思います。
ちなみに僕のハイブリッドスクーリングの第一歩は「TVを生活から消す」でした!
ちゃんちゃん。