取り組んで良かった事
[最終更新日]2020/03/06
ここで紹介するのは僕と娘の「自宅療育」です。1つ1つが娘の成長を支えてくれたなぁと本当に思うので、紹介します。
日常にはこういった「療育の種」が溢れていますので、それぞれのご家庭に適した療育を見つけ出し、形にすると良いと思います。
- 親が先回りせず
- 親が急かさず
- 子供の場所まで降りていく。
そして親子で一緒に取り組む事。それができたら「何でも療育」です。
取り組んで良かった事
- 手紙投函作戦
- 定期連絡(写真付き)
- 欲しい物を自分で買う
- 親子で運動
- 沢山の会話
- 2人で食べ歩き
- 2人でDIY
- 2人で洗車
ざっと思い出してみるとこんな感じでした。目的は全て「父子分離」であり「自立」です。その為の「小さな成功体験」を積み重ねる行動だと思って下さい。
0.手紙投函作戦
1.定期連絡(写真付き)
2.欲しいものを自分で買う
効果測定:★★★★★(5)
娘がコンビニ等で「あれ買いたい」と言った時、今までの僕ならこう言っていました。
OK、ベイビー。籠に入れといて
これを少し変えました。
はい100円。
欲しい物を買うのは良いですが、欲しければ自分で買っておいでという試練です。「望みを適えるには自分が行動しなくてはいけない」という前提を設定し「自分の行動で物事が解決する」事を知ってもらえたらと思って仕掛けました。
この場合は「欲しい」という欲求が「自分の行動(レジで買う)」で解決する感じです。
これは効果高かったです。
- 初回:「一緒に来て」
- 3回目:「そこで待ってて」
- 5回目:「イートインで休んでて」
- 7回目:「車で待ってて」
そして
1人で買ってくるから「ご褒美」くれ
とまで要求してくる様に。最初の「怖い~側にいて~」から考えると随分と逞しくなりました。
「日頃余りしない事」だと怖いし不安にもなりますが「当たり前の日常」になれば何も怖くないという事を学んでくれたかなと思います。
「行動する事」
それをこの買い物を通して感じてもらいたかったのです。
その甲斐あってか、自分から「セルフレジしてみたい」とチャレンジする様に。親の心、子供に届いていたみたいです。
3.親子で運動
効果測定:★★★★☆(4)
娘は1ヵ月程度、学校から切り離した時期があります。とはいえ「朝の保健室タッチ」だけは残しておきました。「完全に切り離すのはマズい」と判断をしたからです。
朝、学校に行ってそのまま職場に連れて行ったのですが、勉強だけさせる訳にはいきません。何せ退屈でしょうから。そこで、仕事の調整もついていたので「体育」をしようと一緒に色んな運動をしました。それこそ「学校では絶対にしない様な事」ばかりを。
- アスレチック
- 巨大バランスボール
- クロスカントリー
- トランポリン
- 知らない街探索
- 山道開発株式会社
職場の中で行ったり、外に出たり、実家でしたり、山でしたりと時間が許す限り色んなバリエーションで楽しみました。身体を動かすことが好きなので娘も楽しんでいましたし、食事やちょっとした休憩で立ち寄るお店では全て「娘」が購入を行います。僕はそっちも目的でした。
沢山の人に沢山聞かれて、娘は答えます。
- 何故、汗だくなのか
- 今、何をしてきたのか
- 何でそんなに楽しそうなのか
- 学校はお休みなのか?
学校についても「今は怖いからお休みしてる」と堂々と答えていました。そして「今は復活に向けての練習中」とも。
いい答えだラブリー!
こうした初対面の大人とのやりとりはそのまま娘の「社会見学」です。
「親子で運動」は取り組み方次第で沢山の副産物を生み出してくれる優れた「療育」です。勿論、子供の運動能力も向上しますので一石二鳥。
4.沢山の会話
効果測定:★★★★★(5)
これは大切というか基本です。とにかく娘が学校を休んでいる訳ですから「親子の時間」は沢山作れます。僕は長期戦を見越して仕事の調整もつけました。ならば遠慮する事はありません。
とにかく沢山のお話をする。それも「学校以外の話」を。もしも親子の会話がぎこちない場合、それは学校嫌いの前に「親子の関係」から修復すべきです。そうした「学校か家庭か」のリトマス試験紙にもなるのが親子の会話だと思います。
親には本音を話せる、それなら親・自宅はその子にとっての安全地帯です。ゆっくり前に進んでいけば良いだけです。
親に本音を話せない場合は、親・自宅ではなく「自室」が安全地帯になっている可能性があります。それはまず学校の前に親子関係から見直せば良いのです。
自分が向き合うべきは何か。それを確認しつつ、子供とより強固な人間関係を創り上げる為に沢山の会話をしましょう。
くれぐれも「学校の話」はしない様に。
それをしてしまえば子供は過敏に反応します。
結局、あんたも同じか!
子供はもう心底ウンザリしているのです、その手の話に。
5.2人で食べ歩き
効果測定:★★★☆☆(3)
娘が学校を休んでいる間、それはもう2人で食べ歩きをしました。平日に堂々と食べ歩けるのです。
- モーニング
- ランチ
学校に行っていたら中々経験できません。週末のモーニング、ランチとは一味違う、独特のせわしなさを持った時間帯。娘にはそれも新鮮な刺激になったみたいです。というか「初めての事」は何でも刺激になります。それを学びました。
ただ食べるのが目的ではありません。
- 店員さんを呼ぶ
- 注文をする
- 提供されたら「ありがとう」を伝える
- 最後は「ご馳走様」と伝える。
- お会計をする
これ全部が娘の仕事です。
食べたいものを食べるのは許可しますが、その代わり「注文と会計宜しく」という感じでやっていました。日常を通しての療育目的です。
最初はモジモジしながら中々呼べない娘でしたが、3件目くらいからは普通にできる様になりました。10件も巡ればもう立派なベテラン勢です。
ここでも「不安は経験していないから」という事が伝わったかなと思います。
これも注文してええか
デザートまで要求するのがデフォルトになってきましたから。
一緒にいる事で少しずつ成長の階段を上る娘を間近で見れます。これはこれで子育てのご褒美かなと思います。
6.2人でDIY
効果測定:★★★★★(5)
色々自分でしようと思っていたDIYをせっかくなので一緒にする事にしました。これも色んな「初めて」を経験してもらおうという取り組みです。
- 紙やすり
- 電動ドリル
- ドライバー
- 糸鋸
- 壁の珪藻土塗
- 家の壁紙張り
- マスキング作業
- 下塗り
結構色々とやりました。これも無目的で取り組んだ訳ではありません。あくまで療育目的です。
- 資材を揃えにホームセンターに行く
- 現場の養生をする
- 準備をする
- 実際に作業をする
- 後始末をする
こういった一連の作業を通して色々と「段取りを考える」事や「した場合・しなかった場合」の比較をしてもらおうと思っていました。なので、一部の壁については「養生無し」「下塗り無し」にしていました。
単に流れに沿ってDIYするだけではなく、1つ1つの作業には意味がある事を感じて欲しかったのです。「無駄な事は1つもない」と。
珪藻土塗れになりながら楽しそうに壁を塗る姿は見ていて微笑ましいものでした。
私がやるから!そこ置いといて!
娘は結構拘るタイプらしく、自分の納得のいく形に仕上げたいから手を出すなとのお達しが(笑
子供の意外な一面を見るにもこういった「療育」は便利だと思います。
7.2人で洗車
効果測定:★★☆☆☆(2)
これは「療育目的」というより、天気が良かったのと娘が大好きなスプラトゥーンを「リアルスプラトゥーン」で楽しめたらいいなと思って連れていきました。
ノズルから高圧洗浄でドバー!っと水や泡洗剤が出るタイプの洗車です。
うぉぉぉぉーーーー!
もうテンションアゲアゲです。あっという間に車が綺麗になりました。届かないところは上手に脚立を持ち出して自分で工夫しながら綺麗にしてくれました。
これは療育というよりレクレーションなので効果という意味ではそんなに無いと思います。ただ、こんなハイテンションの娘は初めてでした。
消防車の放水とかさせたら凄い事になりそうな予感がします。
ちなみに、高圧洗浄機には今一つ反応しませんでした。何が違うのだろうか。
>>次は「保健室登校」