日本の養育費問題
[最終更新日]2017/07/31
ざっくり言うと
- 父子家庭は殆ど貰えない。
- 母子家庭でも履行されないケースが多い。
- 理由は「相手が嫌い or 信用していない」から。
父子家庭なんて貰えないのが当たり前。
養育費問題は良くシングルのママ友からお話を聞きます。
やはり多いのは「養育費を支払ってくれない」というお話。
父子家庭の場合は殆ど貰える可能性は「0」だと思います。
子供の親権ないし監護権を手にするので精一杯なので、そこまで相手に要求できないからです。
そんな話を協議中に出そうものなら「親権も監護権も渡さない」と態度を一変させられるかもしれません。
そもそも殆どの場合で「俺が育てた方が経済的に安定するから」と相手に言っているのに「養育費は別だ」と言ったところで通用しません。
「じゃあ、子供は渡さない」と言われない為にも諦めるしかないのです。
母子家庭では「途絶える」or 「履行されない」が殆ど
父子家庭は養育費に関しては悲惨な状況ですが、母子家庭もそんなに変わりません。
「減額された」「そもそも払ってくれない」「支払いが滞りだした」など結構不安定なものです。
父親側の理屈はこれまた色々あって
- 「子供の為に使うかわからないから。」
- 「給料が減ったから」
- 「自分が病気したから」
- 「元々家のローンで精一杯」
とまぁ、色んな理由が飛び出すそうです。
真偽の程はわかりません。
どっちもあると思いますが、とにかく「払いたくない」というのだけは確かでしょう。
養育費のみならず、慰謝料等で揉めている場合は更にややこしくなります。
信頼関係の壊れた人間間での金銭授受は成り立たない。
もう、ズバリこれです。
お互いの信頼関係が完全に崩壊している状態で金銭授受は成り立ちません。
無理です。
「子供の養育は別」という正論を持ち出しても一緒です。
相手はそもそも「キチンと子供の養育に使うかどうかもわからない」と思っている訳ですから。
本当に子供の為に使っている人には気の毒ですが、実際に「子供の為に使っていない人」も沢山いるので十把一絡げになってしまうのです。
信頼関係が壊れたから離婚になったというのに、「私を信頼して子供の養育費を私に託して」なんて無茶な話です。
振込先を子供名義の口座にしても同じです。
管理者が母親である以上は信頼できないと判断される事が多いでしょう。
じゃあ、どうすれば良いのか。。。
解決策は無い訳ではないです。※払う意思はあるが別れた相手に払いたくないケースの場合のみ。
①学資保険に加入する。 ← おススメ
お勧めはこれです。毎月の支払いを別れた相手ではなく「自分名義の学資保険」にすれば良いのです。
つまり親から子へダイレクトに贈る形です。
これなら「相手は信用していないが、子供は別」と考えている人は了承してくれるでしょう。
一般的に学資保険は月に1~15,000円くらいですが、少し高めの2~30,000円くらいの保険にするのが良いです。
②教育資金授与信託口座を作る。 ← おススメ
これは祖父母からの相続という形になりますが、これなら「口座」からお金を引き出せるのは子ども自身、それも「教育資金のみ」となります。
なので、相手か自身の祖父母に信託口座を作ってもらい、そこに養育費を振り込む流れです。
ちなみに信託口座から引き出されたお金が振り込まれるのは「子供の口座(孫の口座)」になります。
これも「親から子(※仕組み的には祖父から孫)」に直接届くので安心できます。
③強制執行
これは「とにかく払いたくない」という人用の最終手段です。
給料を差し押さえます。
執行の時点で離婚から不払いから相手の会社に全てバレますので相手の立場は無くなります。
なので人間関係は更にこじれる事になります。
また、弁護士を挟まないと非常に手続きが面倒なのでコストもかかります。
自分で行うなら「時間」というシングルにとっては一番大切な資産が削れていきます。
個人的には余りお勧めしていません。