父子家庭で娘、それ私だ

我が家が問題なく父子家庭に移行できた理由【総括】

[最終更新日]2019/12/25

ざっくり言うと

  1. 自営かつ貯金がある程度あった。
    1. →仕事を抑えて育児に専念できた。
  2. 元々、子育てに入っていた。←これがデカイ
  3. 実家が10キロ圏内で両親健在だった。
  4. 固定資産が車くらいだった
  5. シンプルライフに入った。←これもデカイ

何故、我が家はトラブル少なく父子家庭にシフトできたのか。

多くの父子家庭の方と知り合ったり、ブログを拝見しているうちに「我が家は結構レアケース」だと思う様になりました。収入面での不安は当然あるのですが、僕が思っている以上に「仕事と育児の両立」で壁にぶつかっている人は多い。

僕は自営なので時間的にも余裕あるしな~と思っていたのですが、収入面では勤めている人の方が安定しているはずだしなぁ、、、、と考えたりも。

取り敢えず僕みたいなケースもあるという事で、僕は僕のケースを自分で分析してみたいと思います。父子家庭で子は娘。離婚時娘は2歳だった我が家が父子家庭にうまくシフトできた理由を総括します。

①貯金がある程度あったので「3歳までは仕事は二の次」ができた。

これはひとり親である事とは余り関係が無いのですが、「三歳神話」を信じている僕は、娘が生まれた時に「3歳まではなるべく育児優先で」と自分の生き方を先に決めていました。

これは僕が子育てを行うという訳ではなく、元奥さんの育児サポートを「仕事より優先するスタイル」でいこうという考え方です。やはり母親が育児においては最も適任だと僕は思っていますので。

ただ、実際の育児になると予想外のトラブルが色々と出てきて中々都合良くはいきませんでしたが、それでも「最悪は貯金で凌ぐ」という切り札があったので「頭の育児シフト」は楽でした。

20代は本当に仕事人間でお金を殆ど使わずに取っておいたのがここで活きました。

②元々子育てに僕が入っていた。

これはとんでもなく大きいと後で知りました。「仕事と育児」の両立で悩んでいるパパの多くは「時間が無い」というのもあるのですが、「慣れない育児に時間をロスしている」というのが思いのほか多い。

つまり、僕なら3分で済む事に15分掛けているケースです。

これって全然難しくないのですが、「経験」がものを言う世界なんです。

経験してたら何てことは無い。

僕はそれを娘が生まれてすぐに経験し始めていたので「日常の一コマ」として向き合えるのですが、仕事バリバリだったお父さんが急に「育児」に参加すると話は別です。それも独りぼっちで。

こんな無茶振りはそうそう無いです。

我が家は父子家庭になって困った事は「料理」くらいでした。

後の要素は全て「経験済みの日常」だったので何一つ問題が無かったのです。

だから我が家はスムーズに父子家庭の生活設計ができた。この差は大きいんだと今更知った僕でした。

だから僕は断言する。

子育ては知識より経験が活きる世界であると。

だから、「今、できない」事は問題では無いのです。

「今から学べば全然平気」な事ばかりなんです。

③実家が10キロ圏内で両親健在だった。

精神的に大きな助けになったのはこれです。

両親が健在で10キロ圏内にいたことです。

これで僕自身に何かが起こっても、娘を一時的にでも託せる場所がある。

行政の判断で施設に送られるなんて事は無いという安心感が僕を楽にしてくれました。

ちなみに、僕は育児に関しては親に相談していません。親の育児と祖父母の育児は違うと思っています。

何かの本にあったのですが、

「親は子の「将来」を考える。祖父母は孫の「今」を考える」

これは本当にその通りだと思います。

なので育児で共同作業をすると必ず衝突します。

そこで適度な距離感は必要だと思い、僕は別居する道を選びました。

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これも自営だからできた事だと思います。

後は保育園の保活の問題もありました。

同居しているからと落とされるのは困る。

④固定資産が車くらいだった。

これも何気に大きいと思います。

分譲マンションや戸建てを持っていたら、その支払いだけで息が詰まっていたでしょう。

幸い、僕の場合は賃貸暮らしで、固定資産と呼べるものは車くらいです。

それも軽自動車(ローン無し)。なので維持費も安い。

基本的に自転車生活だし、駐車場代もかかるので車すら手放そうと思っていたのですが、子供がいるとやはり自転車だけだと雨の日などは困ると思い維持しています。

ローンを抱えているか、いないかというのは案外大きい。

僕の場合はローンは無く、その気になれば手放せる固定費ばかりだったので「駄目なら駄目で次の一手だ」とかなり気楽に構えていました。

如何に身軽か」というのはひとり親にとっては大切な要素なのかもしれません。

⑤シンプルライフに入った。

他のシングルパパさんとお話をしている中で改めて気付いた事です。

シンプルライフに入ったのはデカイ。

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身も蓋も無い言い方をすると「結婚中と比べて生活ランクを下げた」という事です。

これが案外できていないパパが多いと感じました。

僕の場合は元々思想的に「日本て贅沢しすぎだな」という気持ちがあったので、シンプルライフに入るのには全く躊躇しませんでした。

ようやく自分が望むライフスタイルに入れた、といった方が適切かもしれません。

でも、父子家庭で生活レベルを下げるのは思いの外大変のようです。

  • 離婚と同時に生活のレベルを落とすとみっともない
  • 負けた気がする。
  • 恥ずかしい。
  • 子供に惨めな思いをさせたくない。

といった思いが頭をよぎるそうです。

今までの生活を守らないといけない。※僕はこれが一番不要な感覚だと思う

だから「仕事」も頑張らないといけないし、「育児」も頑張らないといけないからストレスが溜まり、追い込まれていく。

色々と悩みを聞いて僕が思ったのは

  1. 何を優先すべきかの優先順位が決まっていない。
    1. →あれもこれも「今までのまま」を望んでいる。
  2. まだ覚悟が決まりきっていない。
    1. →変化を受け入れ、適応させる必要がある。

僕にはとても簡単な事でしたが、これが中々難しいパパが多いようです。

番外編:収入が減る事への恐怖

そんな僕ですが、実は最初「収入が減る事への恐怖」にかなり悩みました。

万が一に備えて貯金には手をつけず、お金を稼ぎにいった方が得策ではないかと。

でも、子供にとっては「より血の濃い者が側に居る事」が一番だとも思っていましたので、ひとり親になる以上は「両方同時(収入維持と子育て継続)は無理だ」ともわかっていました。

そこで考えたのはこういう理屈です。

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「お金は何ぼでも取り返せるが、娘の今は今しか無い」

これで考えると、答えは1つなんですよね。娘の写真や動画を見ていて、その成長を見る度に思うのはいつも同じ事です。

 

「ああ、この頃の娘はもう二度と見れないんだな」

 

なら、今しかない娘の瞬間瞬間に少しでも寄り添おう。

娘の手が掛かる時期は今しかない。

逆を言えば今しかこんなに側に居る事ができない。

  • 僕はいつでも働く事ができる。
  • 市場が冷めたならもう一度熱したら良い。
  • 人の三倍働けば三倍稼げる。
  • それは今までの人生で確認できた。

そう思って腹を括りました。

でも、やっぱり貯金を毎月下ろしたりするのは最初は抵抗がありました。

でも、シンプルライフに切り替えてからは、出て行くお金が最小限の固定費ばかりなので「まぁ、何とかなりそうだ」と楽観的にもなりました。

「案ずるより、産むが易し」だったのかもしれません。